第2回　消化器外科から乳腺の道へ：片山理事長 × 自由が丘みきブレストクリニック 森院長

みきブレストクリニック院長　森美樹先生の２回目です。消化器外科医を目指していた森先生は、意外な道へ・・・。

【第2回　消化器外科から乳腺の道へ】
片山　大学時代から乳腺を専門にと考えていたんですか？

森先生　いいえ、卒業して入局したのは一般消化器外科だったんですよ。当時、乳腺は消化器外科医が診ることがほとんどでして。

片山　規模が小さい地方では、よくあることでしたね。

森先生　特に私のような女性の消化器外科医だと、乳腺は必須なんですよね。私自身も同じ女性として、患者さんに一番役立てるのは乳腺をきちんと診られるようになることだと思いました。ただ、乳がんの診療は消化器外科とは考えがまったく違いますし、消化器外科だと手術がメインですが、乳腺だと自分で診断して手術して抗がん剤治療をしてと、すべてを行うので片手間にはできないなと。その時の上司の先生のすすめもあり、乳腺を専門的に勉強しようと考え、がん研有明病院に移り、3年後、聖路加国際病院に。聖路加に在籍している時、部長だった先生が昭和大学の教授になられたので、それに続いて昭和大学という形で乳がん診療に携わってきました。

片山　アメリカへ留学もされたんですよね。

森先生　昭和大学時代に、2年ほどカルフォルニア州立大学サンフランシスコ校へ行っていました。乳がんの浸潤に関わる因子の研究や、がん細胞が持つ酵素活性を網羅的に測定する方法の確立の研究に携わっていました。

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