PET/CT検査のリスク
検査による被ばくは大丈夫?
PET/CT検査では、検査1回当たりの被ばく量はPETが約3mSv(ミリシーベルト)、CTが約10mSvです。ただし、体重により被ばく量は異なります。体に重大な影響を及ぼす被ばく量ではありませんので、安心してご受診ください。
検査に伴う痛みや不快感は?
最初に検査薬剤(FDG)を静脈注射する際に、痛みを感じる場合がありますが、検査自体から痛みや不快感を感じることはありません。
検査料金の目安
保険適用(3割負担)の場合
約31,500円3割負担の場合、PET/CT検査の料金は約31,500円となります。
保険適用となる検査
2010年4月より、早期の胃がんを除くすべての悪性腫瘍に健康保険が適用されるようになりました。
ただし、以下の要件に該当する方にかぎります。
悪性腫瘍※早期胃がんを除く | 他の検査、画像検査により病期診断・転移・再発の診断が確定できない方 |
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てんかん | 難治性部分てんかんで、外科手術が必要とされる方 |
心疾患 | 虚血性心疾患による心不全患者における心筋組織のバイアビリティ診断(他の検査で判断のつかない場合に限る)が必要とされる方、または、心サルコイドーシスにおける炎症部位の診断が必要とされる方 |
血管炎 | 高安動脈炎等の大型血管炎において、他の検査で病変の局在または活動性の判断のつかない方 |
PET/CT検査で健康保険の適用ができない場合
- 腫瘍が悪性・良性どちらであるかの鑑別のためのPET/CT検査
- スクリーニングのためのPET/CT検査
- 経過観察のためのPET/CT検査
- 治療効果判定のためのPET/CT検査
ご注意事項
- 予約時間の5時間前から絶食(ガム、あめも含む)、水分は、水、白湯、無糖のお茶にしてください。
5時間以上前でも炭水化物・糖質摂取が多いと検査の精度が落ちることがありますので、通常の半分以下の量にしてください。絶食ができなかった場合、検査時間、検査日を変更することがあります。
※水分制限のある方以外は、脱水予防のため水や無糖のお茶は多めにお摂りください。(1食には約500mLの水分があり、絶食すると水分不足になりがちです。) - 糖尿病薬:検査当日から検査終了まで、飲み薬、インスリンは使用を中止してください。(低血糖予防のためと、インスリンによる筋肉への強いFDG集積を防ぐため)
※ Ⅰ型糖尿病などで、当日のインスリンを中止できない場合は事前にご相談ください。 - 糖尿病薬以外のお薬:通常通り使用してください。
痛み止めなども通常通り使用した上で、検査時にも使用されたい場合はお持ちください。 - 前日から検査終了までは運動はお控えください。筋肉を使うと画像の精度が落ちることがあります。